ガールズバーとキャバクラは、名前が違うものの似た存在です。
そのためあまり詳しくない人にとって、これらの違いは曖昧かと思われます。
今回は、それぞれの特徴や違い、どんな人がどちらの仕事に向いているかなどをまとめました。
求人応募を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
ガールズバーとキャバクラそれぞれの特徴
まずは似た存在である、ガールズバーとキャバクラにおける、お店としての特徴をそれぞれをご紹介したいと思います。
同じく女性が働く空間でお酒を提供し楽しんでもらうお店でも、異なる面が少なくありません。
ガールズバーについて
まず仕事内容についてですが、男性と一緒にお酒を飲んだり、一緒に話をして盛り上がったり、また少し露出の多い男性受けするような服を着て接客するといったものになります。
ですが作業としては、普通のバーとそこまで変わらないかもしれません。
明るくにぎやかな雰囲気については、ガールズバーならでわです。
風俗店としてではなく、一般的な飲食店と同様の形態で運営されているのが、このガールズバーです。
働いているのが若くて男性受けする特徴を持った女の子であり、さらにちょっとセクシーな服を着ているケースが少なくありませんが、そうした空間で”飲食を楽しんでもらうこと”をメインの目的としています。
そのためあくまで、サービスは「接客」と位置づけられています。
働ける年齢については、通常の飲食店アルバイトと同じく、18歳以下、さらには女子高生でも大丈夫です。
もちろんお店がその年齢層で募集をかけているかどうかにもよりますが、法律上は基本的に問題ありません。
またもう一点、営業できる時間帯も特徴的となっています。
店舗型の風俗店においては、24時までの営業でなければならないと定められています。
ですが前述の通り、ガールズバーはただの飲食店という位置づけですので、24時以降もお店を開けていられます。
そのため多くのお店が、一般的なバーや居酒屋のように朝方まで営業を続けています。
ただ未成年に関しては、22:00～翌朝5:00までの勤務が禁止されているので、営業時間問わず22:00までしか働けません。
キャバクラについて
続いてキャバクラですが、こちらの仕事としては、男性の隣に近い距離感で座り、お酒を作る、話を聞いたり会話をする、タバコに火をつけるといったものになります。
ガールズバーと異なり、流れでおさわりするといったことも一般的になっているので、その面も理解した上で働く必要があります。
種類としては、風俗店の一つに属します。
この点が、ガールズバーとの大きな違いになっています。
そのため、一般的な開業するための流れではなく、風営法に基づいた許可もとった上でオープンすることが義務づけられています。
これにより可能となるのが、接客以上ともいえるサービスが可能な「接待」です。
そのため、上記のようなより距離感の近いサービスも提供できるわけです。
営業時間帯としては、前述の通り風俗店は24時までしかお店を開けていられないため、原則24時以降は閉められます。
法律をかいくぐって実際は深夜以降営業し続けているというお店も少なくないようですが、基本的にはこのルールありきで運営されています。
働ける年齢については、18歳以上でありさらに高校卒業以上という条件がつきます。
風俗店における取締りの強化から、自主規制的に20歳以下は働けないとしているお店や地域も少なくないようです。
通常の飲食店として営業されている、高校生からでも勤務可能なガールズバーとは大きく異なります。
特に覚えておくべき違い
注目すべきは、仕事内容が「接客」や「接待」に分かれる点です。
似たようなニュアンスですが、ガールズバーで見られる前者はあくまでお客さんを飲食業でおもてなしする形となるため、カウンター越しの対応となります。
キャバクラ業務となる後者は、横について女性的な雰囲気を楽しんでもらいつつおもてなしします。
いわば、カウンター越しか横について対応するかという違いです。
とはいえ、ガールズバーでも結構過激なコスチュームを着て、接客と接待ギリギリのラインでおもてなしするグレーゾーン的なお店もちらほら見られるようです。
こうしたお店はお客さん獲得に期待できるかもしれませんが、やはり法律上きわどいので、摘発のリスクも付きまといます。
またもう一点、雇用形態についても異なります。
ガールズバーの場合、従業員として働くので、社員やアルバイトといった雇用契約のもと勤務します。
一方キャバクラにおいては、委託形態に基づき働くのが一般的です。
雇われ従業員ではなく、個人事業主として働く形です。
そこでポイントとなるのが、納税についてです。
ガールズバーではお店側が給料から天引きして納めてくれますが、キャバクラではそれがないため、自主的に確定申告する必要があります。
ガールズバーキャストに向いている人って？
上述までに取り上げた特徴の違いから、向いている人も異なってきます。
ガールズバー、キャバクラ二つそれぞれにおける向いている人をまとめたので、参考にしてみてください。
まずはガールズバーキャストについてです。
無理せずまったり働きたい
お金が欲しいとはいえ、自分のペースで楽しみながら働きたい！そんな風に考える女性には、ガールズバーの方がおすすめです。
キャバクラの場合、高い給料に期待できますが、ノルマに追われたり、同僚同士の熾烈な争いを常に肌で感じながら働く形となるので、プレッシャーも大きいです。
男性と楽しく盛り上がりながら、自分もお酒を味わいつつおもてなしできるため、ガールズバーはまったり働きたい人に適した職場といえるでしょう。
副業感覚で楽しく働きたい
ナイトワークにも近い仕事であるため、やはり一般的な居酒屋やバーに比べると、少し給料は高めなのが特徴的です。
時給1,500円～2,000円以上といった地域もあり、効率的に稼ぎやすいです。
そのため、本業に合わせて数時間だけ副業感覚で働くという入り方にも向いています。
働く時間が短くても、それなりのお金になってくれます。
仕事内容も比較的楽なので、無理なく続けやすいです。
お酒が好き
飲食店といっても、提供するだけでなく自分も一緒に飲むというのがガールズバーの特徴です。
楽しくお酒を交わすことを期待してお客さんはやってくるので、なくてはならない仕事の一つです。
そのため、お酒が好きな人には嬉しい職場となります。
反面、あまり飲めない女の子にとっては少しキツいかもしれません。
未成年であれば飲む必要がないので問題ありませんが、成人以上ならある程度は飲めた方が負担なく続けやすいです。
お店が良心的な場合、また勤務に慣れてくれば、自分のお酒は少し薄めに作る、もしくはお酒を飲んでいる風に見せながら実はノンアルコール、といったテクで交わすこともできます。
人と話すのが好き
接客といっても、ただフロアスタッフバイトのように食べ物飲み物を出すだけではいけません。
男性客は、女の子との楽しい時間を過ごせるからこそやってくる訳ですので、話好き、盛り上がり上手というスキルはかなり求められます。
その点、あなたが話好きであれば、このポイントは何なくクリアできるでしょう。
自分の出勤に合わせてファンとなったお客さんが集まるようにもなれば、時給アップやボーナスにも期待できます。
キャバクラ嬢に向いている人って？
ガールズバーとはいくつかの違いがあるキャバクラ嬢の仕事だけに、向いている人の特徴も異なってきます。
これらに当てはまるようであれば、ぜひ挑戦してみてください。
たくさんお金を稼ぎたい
何といっても、キャバクラ嬢の大きなメリットであるお金の面は外せません。
人気嬢になれば、月収数百万、数千万という稼ぎも夢ではありません。
まさに夜の蝶ともいえるきらびやかなブランド物を見にまとい、セレブな生活を送ることも可能です。
ガールズバーは、飲食店のアルバイトに近いニュアンスであるため、そこまでの収入を得るのはかなり難しいです。
高級感ある空間で働きたい
ガールズバーは、肩の力を抜いて盛り上がってもらうための空間を意識しています。
そのため雰囲気としては、ちょっと可愛らしさも伴うバーといった感じが多いです。
キャバクラの場合は、ドレスを着たキャバ嬢による質の高い接待で、所得の多い成功者に満足してもらうことを目的としているお店が一般的なので、高級感に満ちた内装が特徴的です。
そのため、非日常的なきらびやかな雰囲気の中、贅沢な気持ちで働きたい！そんな考えを持つ女性に適しています。
同僚との競争関係も楽しめる
前述で、キャバクラの熾烈な競争関係についてデメリットとも取れる触れ方をしましたが、逆にこの関係性を楽しめるようであれば、むしろメリットに感じられます。
上下関係や蹴落とし合い、プライドのぶつかり合いなど、女の戦場ともいえる雰囲気を味わえます。
仕事を通し、生涯通して付き合える戦友にも出会えるかもしれません。
社会経験豊富な成功者の話を聞きたい
最後に、ガールズバーよりかなり高い料金設定であるからこその点です。
ガールズバーの基本料金は、だいたい１時間3,000円～5,000円程度です。
ですがキャバクラともなれば、多くのお店が最低でも１時間10,000円を下りません。
さらに深く楽しみたいのであれば、加えて数十万や、百万円以上もするお酒を注文する場合すらあるほどです。
こうした理由から、訪れるお客さんの多くは、会社社長や役員、実業家といった、社会的な成功を収めた人が少なくありません。
成功者の話やアドバイスは、あなたにとってのかけがえない財産になります。
人生観を成長させてくれたり、また女としてのレベルアップにも繋げてくれるかもしれません。
キャバクラなら、そうした貴重な機会にも出会うことが可能です。
そのため、女として、人間としての上昇志向が強い人にも、向いている仕事といえるでしょう。
まとめ
ガールズバーのキャストとキャバ嬢は、似て非なる仕事です。
お店の種類、システムから、仕事内容まで異なる点が少なくありません。
それと同時に、向いている人もそれぞれで違ってきます。
より自分に合った仕事の方が活躍できる可能性は高まります。
求人応募の際はこだわって選ぶようにしてください。
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